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『魔法少女まどか☆マギカ』考察 ~探偵のいないミステリーの先~ 暁美ほむらの物語 その4 ループの終わり 再掲載  *ネタバレ注意

*ネタバレ注意

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ここまで書いてやっと、これだけ残酷でえげつない考察をしてきた理由がやっと書ける。

 

 暁美ほむらが背負っていたものは、叙述トリックに隠されていた部分を、想像して解き明かさなければ解らない、

 タイトル通り、探偵のいないミステリーを説かなければたどり着けない、ただ見ているだけで解るものより、遥かに重いものを背負っていた事を知ってほしかったからである。

 

 ほむらだけではない、まどかも、さやかも、恭介も、視聴者が考え、想像力が届かなければ辿り着けないだけの重さを持った作品だ、と指摘したかったからである。

 

 今回はループの終わりまで考察を進めよう。

 

 自分の戦いがまどかを最強の魔女にするかもしれないと指摘されつつも、ワルプルギスの夜との戦いに赴くほむら、

 刃が立たず、動けなくなり、時間をやり直そうとするが、それがまどかに残酷な運命をもたらすことを思い出し、絶望しかけ諦めそうになったとき、まどかはやってきた。

 

 鹿目まどかの物語で書いたとおり。これは、中学二年生がその純粋さを通しただけのもので、本来、親が嵐の中に送り出していいようなものではない。大事故だ。

 

 だが、暁美ほむらの物語で考察してきたとおり、ほむらもまた年齢相応の子供である。

 この時点ではさやかもそうだ。

 まどかが円環の理になった主な目的は、さやかの救済だろうから、

 結局は子供同士の友情の問題で、世界を背負って何かをしようとしたわけではない。(考えていたとしても想像できる限りの、魔法少女の感情くらいだろう。) 

 

 最終話「わたしの、最高のともだち」

 このタイトルの通り、子供のやったことだ。

 

 筆者がもっと若ければ、「そこがいいんだ」と言えたかもしれない。

 だが、この年になっては、そうだとは言えない。子どもたちがやらかした酷い事故としか言えない。

 

 だが、そうであるからこその重さは感じ取れる。

 そして、それが本作の真骨頂でもある。

 

 

 

 ほむらは一緒に戦っていた頃の記憶を持つまどかにもう一度会い、

 自分の今までの戦いをまどかに受け入れられ、

 まどかからリボンを受け取り、鹿目まどかが円環の理になって、

 自分しかまどかを思い出すことしかできない、新しい世界に放り出された。

 

 続く

『魔法少女まどか☆マギカ』考察 ~探偵のいないミステリーの先~ 暁美ほむらの物語 その5 まどかのいない世界で 再掲載 *ネタバレ注意 - FRWブログ

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